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GMO「脱はんこ」即断の背景 そのとき、社内で何が起きていたのか電子化を阻んでいた要因は?(1/2 ページ)

GMOインターネットグループの熊谷正寿社長兼会長が4月15日にSNSで「脱はんこ」を宣言。直ちにグループ各企業の幹部に押印の実態調整を命じ、翌々日の17日には「印鑑レス」「ペーパーレス」を発表した。スピード対応の裏側は。

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 GMOインターネットグループが「脱はんこ」を宣言をした。1月末からリモートワークを推進する同グループだが、押印のために出社を余儀なくされる社員が一定数存在していた。GMOインターネットの会長兼社長でグループ代表も務める熊谷正寿氏がこのことを問題視し、4月15日にSNSで脱はんこを公言。直ちにグループ各企業の幹部に押印の実態調整を命じ、翌々日の17日には、次のような説明のプレスリリースを公開した。

  • サービスにおけるお客さまの各種お手続きから、印鑑を完全撤廃(印鑑レス)
  • お取引先とのご契約は電子契約のみとする(ペーパーレス)

 4月20日には、グループ幹部をオンライン招集してミーティングを実施、グループ内の調査結果をもとに「すぐに対応できない案件については期限を設定して対応を進める」「取引先など対外的な対応が必要なものは理解を得て対応をお願いする」という方針を共有したという。

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4月20日はグループ幹部をオンライン招集してミーティングを実施。印鑑の完全廃止方針を徹底することを共有したという=画像はGMOインターネットのWebサイトより

 ここまでがGMOインターネットグループの脱はんこに至る概要だ。この流れを縦糸として、脱はんこに至るまでの事象を織り込みながら時系列で振り返りたい。

はんこの電子化を阻んでいた要因

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