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くら寿司、「ビッくらポン」に紙カプセルを試験導入 脱プラの一環で:4社で共同開発
くら寿司が「脱プラ」を推進する。「ビッくらポン」に紙カプセルを試験導入。今後、プラスチック製カプセルは紙製に置き換わる予定。
大手回転寿司チェーン「無添くら寿司」を運営するくら寿司は、6月15日から一部店舗で「ビッくらポン」に紙カプセルを試験的に導入している。
ビッくらポンとは、寿司の皿5枚ごとに1回楽しめる景品付きゲームのこと。テーブルに備え付けられた皿回収ポケットと連動しており、タッチパネルのゲームで当たりが出ると、オリジナル景品がもらえる。従来は、景品をプラスチック製のカプセルに入れて提供していた。多い時では1日で10万個以上のカプセルを使用していたという。
試験的に導入する紙カプセルは、ノベルティーグッズの企画開発から製造までを手掛けるケーツーステーション(大阪府岸和田市)、プラスチック製品や金型などを扱う大宝工業(大阪府守口市)、紙加工品の製造・販売などを手掛けるレンゴー(大阪市)の3社とくら寿司が共同開発した。でんぷんとパルプを使う独自のPIM(Pulp Injection Molding)技術を活用しており、燃やしても有害物質が発生せず、製品を原料としたリサイクルも可能だという。
くら寿司は「今回の実験導入を踏まえ、今後は紙カプセルへと移行していく予定です」としている。
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