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外国人留学生の6割超、日本企業の「終身雇用」「新卒一括採用」に違和感:海外の人材獲得にハードル(2/2 ページ)
外国人留学生・元留学生に調査。過半数が日本企業の「終身雇用」「新卒一括採用」に違和感。実際に就職した人からは「長時間労働」への不満が挙がった。
就職した留学生からは「長時間労働」への不満
こうした新卒一括採用は終身雇用や年功序列と同様に、日本企業独特の慣習とされ、海外では一般的でない場合が多い。海外の優秀な若い人材を日本企業が獲得する際、やはり一定の障壁になると言えそうだ。
さらに、日本で実際に就職した元留学生に「入社後に抱いた不満」についても聞いた。最も多くの人から挙げられたのは「労働時間が長い」で51.5%。次いで「サービス残業が多い」(42.5%)「休暇が取りにくい」(38.5%)と、労働時間関係の不満が上位を占めた。
世界的にも日本企業は労働時間が比較的長めで、生産性が低い傾向にある。終身雇用制度と並び、国際間の人材獲得競争で勝つためには改善すべきポイントと言えそうだ。
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