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予約件数は3月比1500%! 新型コロナ時代に「キャンピングカー」がブームの兆し移動を楽しむ(3/4 ページ)

新型コロナの感染拡大を受けて、ニッチな旅が流行の兆しをみせている。キャンピングカーだ。米国では利用者が急増していて、日本でも同じように……。

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キャンピングカーでの運転に注意

 こうしたタイプの違いに加え、モーターホームのキャンピングカーはさらに3つのクラスに分けられている。

 最初に、クラスAというのは大型バスタイプのキャンピングカーで、キッチンやトイレにベッドルームを完備し、ホテルや自宅の一室と変わらないような内装がウリだ。米国では、ミュージシャンやアーティストがコンサートツアーなどで移動するのに、使用しているのがこのタイプだ。

 それに対して、大型ライトバンを改造したキャンプ用バンとして知られるのが、クラスBだ。比較的小さめなクラスのため、車外で多くの時間を過ごす人向きになっている。最後に、トラックの車台にトレーラーをビルトインしたタイプがクラスCになる。内装はクラスAほど豪華ではないがクラスBより広く、大型バスタイプより運転がしやすいのが人気だ。


モーターホーム(クラスC)のキャンピングカー(出典:RVshare)

 このようにキャンピングカーといってもさまざまなサイズがあるため、初めてキャンピングカーをレンタルする場合、どれにしたらいいか迷ってしまう人も少なくない。ただし、米国でも、大型車の運転に慣れていない場合は、小さめなサイズからスタートするのが安全というのが専門家の意見だ。

 また米国では、キャンピングカーのサイズによっては、追加のライセンスが必要になる州もある。2万6000ポンド(約12トン)以上の大型キャンピングカーや1万ポンド(4.5トン)以上のけん引型トラベルトレーラーになると、大型免許や商業免許が必要になるという。

 さらに運転においても、注意すべき点はある。乗用車と違って、キャンピングカーはサイズが大きいため、ついやってしまう失敗が多くある。例えば、キャンピングカーは、高さ制限のあるドライブスルーなどを利用できない場合が多い。つい慣れでドライブスルーに進入してしまい、迷惑をかけているドライバーは少なくないという。

 また、コーナーを曲がりきれずに車体を傷つけてしまったり、道幅が狭くなっている場所に苦戦したり、場合によっては高額な修理費が必要なほどのダメージを負ったりすることも多いようだ。ほかにも、キャンピングカーの基本的な使い方が分からないケースも多い。汚水処理の方法やキッチンの使い方、電気系統の使い方など事前にリサーチをしておけば、問題があった場合に慌てなくて済むため重要だ。

 ちなみに日本では、主流であるモーターホームは普通免許があれば運転可能だ。

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