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「キャッシュレス・ポイント還元事業」が終了。 なぜか日本ではキャッシュレスが進まない:遅れている(3/3 ページ)
「キャッシュレス・ポイント還元事業」が6月30日に終わった。経産省は、事業開始前(2019年9月)と事業期間中(19年11月、20年5月)に実施した消費者及び店舗向けアンケートの調査結果を公表した。
小売店舗、特に中小の店舗においては、これまでにおいても利益率はギリギリでやってきた。ここに、キャッシュレス手数料と現金化へのタイムラグが加わるとなると、現実的には困難な店舗は多いはずだ。
もともと、キャッシュというのは、物々交換から兌換紙幣へ、そして不換紙幣となったわけだが、これが始まったのも日本では1942年、たったの80年の歴史だ。よく言われる、日本は現金文化だから、とかいう話でもない。
投資金額うんぬんというが、キャッシュレスによって、紙幣、硬貨をつくる必要がなくなれば、これほどのコスト削減はないはずだ。
もはや、「キャッシュレス・ポイント還元事業」のようなマーケティング的な話ではなく、根本的な政策でなければ難しいのではないか。紙からデータへというのは、先進国はどこでもやっていることであり、このままでは、ますます、国際的な潮流から遅れをとりそうだ。(猪口 真)
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