2015年7月27日以前の記事
検索
ニュース

「キャッシュレス・ポイント還元事業」が終了。 なぜか日本ではキャッシュレスが進まない遅れている(3/3 ページ)

「キャッシュレス・ポイント還元事業」が6月30日に終わった。経産省は、事業開始前(2019年9月)と事業期間中(19年11月、20年5月)に実施した消費者及び店舗向けアンケートの調査結果を公表した。

Share
Tweet
LINE
Hatena
INSIGHT NOW!
前のページへ |       

 小売店舗、特に中小の店舗においては、これまでにおいても利益率はギリギリでやってきた。ここに、キャッシュレス手数料と現金化へのタイムラグが加わるとなると、現実的には困難な店舗は多いはずだ。

 もともと、キャッシュというのは、物々交換から兌換紙幣へ、そして不換紙幣となったわけだが、これが始まったのも日本では1942年、たったの80年の歴史だ。よく言われる、日本は現金文化だから、とかいう話でもない。

 投資金額うんぬんというが、キャッシュレスによって、紙幣、硬貨をつくる必要がなくなれば、これほどのコスト削減はないはずだ。

 もはや、「キャッシュレス・ポイント還元事業」のようなマーケティング的な話ではなく、根本的な政策でなければ難しいのではないか。紙からデータへというのは、先進国はどこでもやっていることであり、このままでは、ますます、国際的な潮流から遅れをとりそうだ。(猪口 真)

フォローして猪口 真氏の新着記事を受け取る

前のページへ |       

Copyright (c) INSIGHT NOW! All Rights Reserved.

ページトップに戻る