コロナ対策にもなるとは…… びっくりドンキーの新コンセプト店がもたらした“まさか”の効果:アフターコロナ 仕事はこう変わる(3/4 ページ)
びっくりドンキーの新コンセプト店「ディッシャーズ」がオープンした。当初は女性客の獲得と生産性向上が狙いだった。しかし、結果的にコロナ対策にも役立った。
非接触のニーズはロボットにも
ロボティクス・サービス・プロバイダーの「QBIT Robotics」(東京都千代田区)は7月6日、自動搬送ロボットサービスを、レストラン「THE GALLEY SEAFOOD&GRILL」(東京都世田谷区)に導入した。お客がテーブルにあるタブレットでサラダを注文すると、2台の自動搬送ロボットが、お客の席までサラダを届ける仕組みだ。
同レストランには、もともとビュッフェスタイルのサラダバーがあった。店内の中央部分にサラダバーがあり、お客が共用のトングを使って好きな野菜を皿に盛っていた。
しかし、コロナ禍によりこのサービスの提供ができなくなった。レストランを運営する三笠会館(東京都中央区)では、2〜3年前からロボットの導入を検討しており、米国などにも視察に行っていた。もともとは生産性の向上が主な目的だったが、コロナ禍をきっかけに、“非接触”のサービスを提供する必要があると判断。ロボットを導入することにしたという。
ロボットサービスを提供しているQBITは2018年に設立された企業。コロナ禍の前は「変なカフェ」(東京都渋谷区)や「ゼロ軒めロボ酒場」(東京都豊島区)に給仕するロボットを導入していた。当初は、人手不足や人件費高騰への解決策としてロボットシステムを提案していた。しかし、同社の中野浩也社長は、現在は“非接触”のニーズが高まっていると説明する。
中野社長によると、三笠会館の運営するレストランで導入されている自動搬送ロボは中国製。メーカーの発表によると、累計で7000台以上が出荷されているという。そして、中国では、新型コロナウイルスに感染している患者に対し、病院内で薬や食事を運ぶ用途として搬送ロボが活躍しているのだとか。
今後、“非接触”のサービスを実現するため、ロボットを活用する動きが広がっていくかもしれない。
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