コラム
6年で2.2倍に? プロテイン市場が脚光を浴びている背景:研究開発が進む(4/4 ページ)
世界的にプロテインが注目されている。世界市場は2019年に185億ドルほどだったが、25年までに406億ドルになるだろうと予測されている。なぜ急成長する声が多いのかというと……。
植物性プロテインの今後
独ディスカウントスーパーのALDI(アルディ)は、17年に米国で白米の代替え食品となるカリフラワーライスを販売したが、現在最も売れている冷凍食品とのひとつとなっている。白米と比較すると、カロリーが85%も低いため、カロリーコントロールを気にする消費者には人気のアイテムだという。
ほかにも、カリフラワーを加工した商品には、トルティーヤチップス、マッシュカリフラワー、ニョッキやディップなどさまざまなアイテムがある。また、多くのスーパーで人気となっているのが、小麦粉の代わりにカリフラワーを使用したピザ生地だ。通常のピザより糖質が少ないため、売れ筋商品となっている。
このように、植物性プロテインの開発には、まだまだポテンシャルがありそうだ。近年の技術革新により、「味と食感」がグレードアップしているため、より多くの消費者を引きつけている。
ライフスタイルの変化により、食に対する消費者の意識も高まっている。植物性プロテインの市場はさらにクリエイティブに面白く発展していきそうだ。
関連記事
- 予約件数は3月比1500%! 新型コロナ時代に「キャンピングカー」がブームの兆し
新型コロナの感染拡大を受けて、ニッチな旅が流行の兆しをみせている。キャンピングカーだ。米国では利用者が急増していて、日本でも同じように……。 - チキンサンドに何が起きているのか 全米で人気爆発の背景
米国のファストフードで、チキンサンドが盛り上がっている。話題の商品を手に入れるために、長蛇の列ができることも珍しくないが、そもそもなぜチキンサンドが売れているのか。以前からあったメニューなのに……。 - 永遠の輝きに陰り ダイヤモンド業界が衰退している
ミレニアル世代(1981年から96年に生まれた世代)の購買行動に、危機感を抱いている人たちがいる。ダイヤモンド業界だ。ミレニアル世代は結婚適齢期に差し掛かっているので、ダイヤは売れているはずだが……。 - 店内は客が少ないのに25年連続増収 西松屋がコロナ禍でも絶好調の理由
コロナ禍でも業績好調の西松屋チェーン。店内は客が少ないのに、なぜ成長を続けられるのか。同社の“非常識経営”に迫る。 - 「男女混合フロア」のあるカプセルホテルが、稼働率90%の理由
渋谷駅から徒歩5分ほどのところに、ちょっと変わったカプセルホテルが誕生した。その名は「The Millennials Shibuya」。カプセルホテルといえば安全性などを理由に、男女別フロアを設けるところが多いが、ここは違う。あえて「男女混合フロア」を取り入れているのだ。その狙いは……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.