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触らず操作できるタッチパネル、コロナ対策でOKIが開発 指をかざすと反応:羽田空港に試験導入
沖電気工業が、画面に触れずに指をかざして操作ができる「ハイジニック タッチパネル」を開発。新型コロナウイルスの対策として、不特定多数の人が使う端末への導入を見込む。
沖電気工業(OKI)は9月9日、画面に触れず、指をかざして操作できる「ハイジニック タッチパネル」を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、ATM、空港の自動チェックイン機、駅の券売機、電子マネーチャージ機などでの活用を見込む。
開発したタッチパネルは、操作画面の数センチ上にタッチセンサーを設け、指をかざす動作を認識する仕組み。利用者が誤って操作画面に触れることも想定し、画面には抗菌フィルムを貼り付けられるようにした。
日本航空(JAL)は8月24日〜9月15日まで、羽田空港で、このタッチパネルを搭載した自動チェックイン機を試験的に導入している。OKIは、金融機関向けにも同タッチパネルをATMに搭載するよう提案しているという。
今後は、流通・小売、飲食、医療など、セルフサービス端末を導入しているさまざまな業界での活用を見込んでいる。
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