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JDI、最終赤字162億円 4〜6月期、車載ディスプレイの需要低迷:赤字幅は縮小
JDIの2020年4〜6月連結決算は、最終損益が162億円の赤字(前年同期は789億円の赤字)。車載向けディスプレイの需要が低迷し、売上高を押し下げた一方、構造改革に伴う固定費などの削減で、赤字幅は縮小した。
ジャパンディスプレイ(JDI)が9月10日に発表した2021年3月期第1四半期(20年4〜6月)連結決算は、売上高が879億円(前年同期比2.7%減)、営業損益が70億円の赤字(前年同期は270億円の赤字)、最終損益が162億円の赤字(同789億円の赤字)だった。
主力のスマートフォン向け、車載向けディスプレイの需要が低迷し、売上高を押し下げた。一方、構造改革に伴う固定費などの削減で、赤字幅は縮小した。
21年3月期通期の売上高予想は3780億〜4284億円(前年比15〜25%減)と、従来予想(同15〜20%減)から下方修正した。車載ディスプレイの需要は回復を見せている一方、スマホ用ディスプレイの需要の不透明感が続いているという。
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