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ドコモ口座、被害総額は約2542万円に 22行がチャージ停止:最新の被害状況を発表
NTTドコモは9月14日、全国の地方銀行などで決済サービス「ドコモ口座」を使った不正出金の被害が相次いでいる問題について、最新の被害状況を発表した。被害に遭った口座数は、連携する銀行のうち11行にある120件の口座で、被害総額は約2542万円(14日午前0時時点)。
NTTドコモは9月14日、全国の地方銀行などで決済サービス「ドコモ口座」を使った不正出金の被害が相次いでいる問題について、最新の被害状況を発表した。同社によると、被害に遭った口座数は、連携する銀行のうち11行にある120件の口座で、被害総額は約2542万円(14日午前0時時点)。不正な引き出しは2019年10月〜20年9月10日までに行われたものという。
ドコモは14日までに、22行でのチャージ停止、新規口座登録の受け付け停止、不正利用が疑われるドコモ口座の利用停止、専用コールセンターの設置(12日から運用)などの対応を行っている。
ドコモ口座と提携している35行うち、11行で被害が発覚している。チャージを停止していない13行では、不正チャージの事実は確認されておらず、本人確認のレベルが高く、今後も被害発生の可能性は低いとして、停止しないとしている。
再発防止のため導入予定の「eKYC」(Electronic Know Your Customer)については、新規登録時だけではなく、既に銀行口座の登録を済ませた利用者も対象に、あらためて本人確認を行う方針だ。
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