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ゆうちょ銀行、決済事業者10社と連携停止 PayPayなど6社で不正出金発覚
ゆうちょ銀行は、PayPayなど8社の決済事業者について、新規の口座連携、振替(チャージ)を一時停止する。既にドコモ、Kyashとも連携を止めている。
ゆうちょ銀行は9月15日、PayPayなど8社の決済事業者について、新規の口座連携、振替(チャージ)を一時停止すると発表した。いずれも連携時の本人確認で2要素認証を導入しておらず、停止を決めた。既にNTTドコモ、Kyash(東京都港区)とも新規の連携を止めている。
対象のサービスはPayPay、LINE Pay、PayPal、ウェルネット、楽天Edy、ビリングシステム、メルペイ、ゆめカード。
ゆうちょ銀行は、12の決済サービスと連携している。高市早苗総務大臣は15日午前、閣僚後の記者会見で、このうち6社(ドコモ口座を含む)で不正出金が確認されたと説明した。NTTドコモ以外の5社は明かしていなかったが、同日午後にKyashが被害を確認したと発表。PayPayも同様の被害が出たと発表した。
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