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東証、障害の原因を特定 設定値に不備、切り替え失敗:1日の障害
東証で10月1日に発生した「arrowhead」の障害について、東証が原因を特定したと発表。システム面での対応を実施したという。
東京証券取引所は10月5日、1日に発生した株式売買システム「arrowhead」の障害の原因を発表した。共有ディスク装置1号機に搭載されたメモリが故障した場合、バックアップ(2号機)へと自動的に切り替わるはずだったが、設定値に不備があり、機能しなかったという。
東証は「障害を引き起こした直接的な原因を特定できたため、システム面での対応を実施した」としている。
日本取引所グループは同日、調査結果を踏まえ、再発防止策などを検討する調査委員会を設置した。委員長の久保利英明弁護士をはじめ、4人の社外取締役で構成する。
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