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「水素で走る鉄道車両」 JR東、日立、トヨタが共同で試験開発:愛称は「HYBARI(ひばり)」
JR東日本と日立、トヨタは、水素を燃料とする燃料電池と、蓄電池を組み合わせた試験車両を共同で開発すると発表した。2022年3月頃から、鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手〜武蔵中原)で試験走行を予定している。
JR東日本と日立製作所、トヨタ自動車は10月6日、水素を燃料とする燃料電池と、蓄電池を組み合わせたハイブリッドシステムを搭載した試験車両を共同で開発すると発表した。
試験車両は2両×1編成で、愛称は「HYBARI(ひばり)」。HYdrogen-HYBrid Advanced Rail vehicle for Innovationの頭文字をとった。「変革を起こす水素燃料電池と主回路用蓄電池ハイブリッドの先進鉄道車両」をイメージしているという。
燃料電池装置の開発はトヨタが担当する。また、ハイブリッド駆動システムは、過去にJR東日本と共同で同様のシステムを開発した実績を持つ日立が担当する。
開発に向けて3社は「鉄道技術と自動車技術を融合し、自動車より大きな鉄道車両を駆動させるための高出力な制御を目指したハイブリッド車両の試験車両を実現する」とコメントしている。
実証試験は2022年3月頃を予定している。神奈川県横浜市、川崎市の鶴見線、南武線尻手支線、南武線(尻手〜武蔵中原)で試験走行を実施する。
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