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収益は前年同期比15%増 コロナ禍でも増収増益の米Tinder幹部を直撃「近づけない、集めない」 時代を生き抜く、企業の知恵(3/5 ページ)

コロナ禍で各社が経営戦略の見直しを迫られる中、あえてオンラインによるコミュニケーションに商機を見いだし、ビジネスの機会を生み出そうとしているソーシャル系マッチングアプリ 「Tinder」。米Tinder本社の役員ジェニー・マケイブCCOにコロナ禍を含めたビジネス展開などについて話を聞いた。

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メインアイデアは「双方向性」

――米ネットフリックスはすでにSFドラマ「ブラックミラー」の中で視聴者が選べる形で物語が進行するドラマを制作しています。こういったモノを参考にしたり、インスパイアされたりしましたか?

 SWIPE NIGHTのメインアイデアは「双方向性」で、フォートナイトやネットフリックスからはその点で影響を受けました。双方向性の中にTinderならではの右スワイプ、左スワイプという要素をいかにして取り入れるのかが重要でした。スワイプをすることによって、メンバーには選択が強いられるわけですが、その選択がアプリ内での出会いにも影響します。マッチした相手とは「あの場面ではどっちを選択したのか?」という会話のネタにもなりますしね。

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SWIPE NIGHTのメインアイデアは「双方向性」で、フォートナイトやネットフリックスから影響を受けている(写真提供:ゲッティイメージズ)

――今後もSWIPE NIGHTのような独自のコンテンツを広げていく考えなのですか?

 実は、SWIPE NIGHTの新しいバージョンを考案中です。台本作りまで終えていたのですが、新型コロナによってハリウッドでの製作が止まったままなのです。今は、他のアイデアを考えている最中です。

 Tinderでより多くの人たちがつながって、時間を共に過ごす場を今後も提供していきたいと考えています。Z世代は、コンテンツこそが会話の「言語」なのです。写真や動画などさまざまではありますが、彼らに合わせたコンテンツを増やしていかなければならないでしょう。

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SWIPE NIGHTのビジュアルイメージ(リリースより)

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