三浦半島を「バンライフの聖地」に 京急と車中泊スポットシェアサービスのCarstayが協業:車を拠点に生活する
車を拠点に生活を送る「バンライフ」が近年注目を集めている。京浜急行電鉄と、キャンピングカーと車中泊スペースのシェアサービスなどを運営するCarstayが三浦半島の「バンライフの聖地化」を目指して協業する。
京浜急行電鉄と、キャンピングカーと車中泊スペースのシェアサービスなどを運営するCarstay(東京都新宿区)が三浦半島の「バンライフの聖地化」を目指して協業する。第一弾として、Carstayが提供する車中泊スポットの登録・検索・予約シェアサービス「カーステイ」に、京急が三浦半島の車中泊スポットを3カ所登録する。
バンライフとは、荷台スペースが広い車「バン」を、家やオフィスのように作り変え、車を拠点に生活を送る新たなライフスタイルのこと。海外を中心に人気が高まり、近年では日本でも広がりを見せている。
今回新たに、京急グループが運営する「ホテル京急油壺 観潮荘」(神奈川県三浦市)と「観音崎京急ホテル」(神奈川県横須賀市)の駐車スペースをカーステイに登録。11月には三浦市の城ヶ島に新たな車中泊スポットを開設する予定だという。
三浦半島は多くの自然や史跡などの観光スポットがあるものの、半島西側や相模湾側から中央部への交通アクセスが限られていて、宿泊客が比較的少ないことが課題となっている。両社は、駅から先の観光スポットへの移動を共同で提案し、三浦半島全域を網羅する新しい形の旅行、観光の創造を目指す。
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、キャンピングカーなどでの車旅と、旅先での車中泊が、3密を避ける旅行スタイルとして注目されている。8月と9月の「カーステイ」利用者数は前年同期比の2〜3倍。また、キャンピングカーなどのカーシェアサービス「バンシェア」の9月の注文数は、サービスを開始した7月に比べ約2.5倍に伸びているという。
Carstayの広報担当者は「テレワークやワーケーションの普及、推進などで『バンライフ』の需要はさらに高まるのでは」と話す。両社は、駅から先の観光スポットへの移動、さらに「密」を避けた宿としての機能と持つキャンピングカーの利点を生かし、新しい観光需要に応えたい考えだ。
関連記事
- 京急、Go To トラベル専用1日フリー乗車券発売 沿線の観光需要を創出
京浜急行電鉄は、地域共有クーポンで購入できる1日フリー乗車券を発売する。期間は2020年10月10日〜2021年2月1日まで。Go To トラベルを契機に観光客の需要を取り込みたい考え。 - JR西日本、JR3社の全線が乗り放題「どこでもドアきっぷ」発売
JR西日本は、同社線やJR九州、JR四国の全線が乗り放題になる「どこでもドアきっぷ」を発売する。発売は9月18日からで、10月1日〜12月25日まで利用できる。 - マツダが「車中泊セット」を発売 災害時に役立つ10アイテムをまとめて提供
マツダは、防災用の「車中泊セット」の販売を始めた。災害発生時などに車で緊急避難をする際に活用できるグッズを、常に車内に置けるセットとしてまとめて提供する。 - 「車中泊」仕様の日産セレナが登場 折りたたみベッドや収納アイテムを搭載
日産自動車「セレナ」の“車中泊”仕様「マルチベッド」が2月10日に発売。快適に過ごせるベッドシステムなどを備え、車中泊ニーズを取り込む。 - かつや、定食のごはんに“ちょい足し”できる「全力ご飯!」を開始
とんかつ専門店「かつや」を展開しているかつやは、定食のごはんをプラス200円(税別)で変更できる「全力ご飯!」を10月16日に発売。新潟県内で先行販売していたサービスを全国展開する。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.