見る機会の減った「ぬかどこ」が無印良品で売れている その理由は?:女性以外も買っている(1/2 ページ)
無印良品の「発酵ぬかどこ」が売れている。現在、増産中だ。どんな点が支持されているのか。
無印良品の「発酵ぬかどこ」(1キロタイプ、税込890円)が売れている。2018年3月に発売した際は、約20店舗で取り扱っている程度だった。しかし、徐々に支持が広がったため、現在は約250店舗で販売するようになったという。担当者は「売れ行きが好調で、全店に供給できる状態ではない。現在、増産しているところだ」と説明する。
好調な理由はどこにあるのか。良品計画の鈴木美智子氏(食品部 商品開発担当 調味・加工担当カテゴリーマネージャー)に話を聞いた。
毎日かき混ぜる必要がない
発酵ぬかどこは、チャック付袋に入れて販売している。別の容器にぬかどこを移し替える必要はない。あらかじめ発酵させているので、キュウリやナスをそのまま漬けることが可能だ。さらに、毎日混ぜ込まなくて済むのもポイント。「週に1回程度の混ぜ込みでも大丈夫」としている。
また、「発酵ぬかどこ 補充用」(290円)も用意している。こちらは1キロタイプの補充用としてだけでなく、別の容器に入れて使うことも想定している。
開発のきっかけは、食品関係のラインアップを強化することだった。当時、無印良品はレトルトやフリーズドライなどの食品を得意としていたが、毎日の食事で使うような商品の品ぞろえを拡充することにした。
開発を担当した鈴木氏は「昔、ぬか漬けをつくっていた家庭は多かった。そのため、多くの人はその存在を知っている。しかし、『毎日混ぜ込まないといけない』といったことがネックになり、手を出せずにいる人は多いと考えた」と説明する。
そんな時、毎日混ぜ込む必要のないぬかどこを製造している会社があることを知り、鈴木氏が声をかけた。こういった経緯があり、商品化にこぎつけたという。
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