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「密」避ける“遊び心”と“テクノロジー” 「無印良品 東京有明」の工夫:「近づけない、集めない」時代を生き抜く、企業の知恵(3/3 ページ)
12月3日に「無印良品 東京有明」がオープンした。売り場面積は関東最大。密を避けるための工夫とは。
子どもをなるべく密集させない工夫
子ども服やおもちゃなどを扱うコーナーでは、子どもが「見て楽しむ」「聞いて楽しむ」非接触型の遊び場を用意している。
1つ目は「カッタンコットン歯車」だ。木の球をスタート台に入れると、レールや歯車の上を転がっていく。途中にさまざまな仕掛けがあるので、動きがゆっくりになったり、急に速くなったりする。球が器の真ん中に吸い込まれるとゴールとなる。遊び終わったら、球を店員に返却する。球は使った後に消毒する。
この大掛かりな装置は透明な板で囲われている。子どもたちは球の動きにあわせて移動するので、密集しにくくなっている。
2つ目は「輪唱の〇(わ)」だ。これは、らせん状になっている階段の上から球を転がすと、さまざまなメロディーが聞えてくる仕組みになっている。階段を構成する赤い板は「ド」の木琴、オレンジの板は「レ」、黄色は「ミ」などとなっている。従業員が楽譜の色を見ながら板の順番を入れ替えることで、さまざまなメロディをつくることができる。メロディは定期的に変わるので、何度来店しても飽きないように工夫しているという。
子どもコーナーの従業員によると、感染症予防のために、子どもが遊んだり、さまざまな商品を試したりするコーナーの利用が制限されている店舗もあるという。そこで、五感を通じて、子どもが楽しめるようにこれらの遊び場を整備した。
店内のにぎわいと感染症予防を両立させるため、同店舗ではこういった最新の取り組みが行われている。
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