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KDDI、本社オフィスの座席を4割削減 テレワーク活用が加速、スペース最適化へ:オフィスはコミュニケーション空間に
KDDIは、本社オフィスの座席数を、在籍社員数に対して4割削減する。2021年1月以降、全フロアをフリーアドレス化する。テレワークと出社を組み合わせた働き方に最適なワークプレイスを構築する。
KDDIは12月23日、東京都千代田区の本社オフィスの座席数を、在籍社員数に対して4割削減すると発表した。2021年1月以降、全フロアをフリーアドレス化する。テレワークと出社を組み合わせた働き方に最適なワークプレイスを構築し、業務効率化や社内コミュニケーション活性化につなげる。
新型コロナウイルス感染拡大後、テレワークで働く社員が増加したことにより、オフィス内には余剰スペースが生まれていた。座席を減らしてフリーアドレス化するとともに、21年度以降、都内に分散する事業拠点やグループ会社の一部を本社ビルに集約してオフィス空間を有効活用する。
また、本社オフィスには、オンライン会議を行うための集中スペース、1on1ミーティング用のスペース、オンライン配信用のスタジオなどを新たに設置。テレワークの長期化によって生じている社内コミュニケーションの課題に対応する。
テレワークの業務効率を高める取り組みも実施。20年11月から、テレワーク向けにセキュリティを強化したモバイルPCを全社員約1万2000人に提供している。以前は、社内のPC画面情報を社外のPCに転送する方式のリモートアクセスを使用していたが、今後は社外でもオフィスと同様に業務を行えるようになるという。
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