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「コロナで露呈」してしまった、マネージャーの実力:大きな環境変化(3/3 ページ)
人は危機になったときに、本来の力が試される。 これは今年もっとも感じたことのひとつだった。 今年で言えば、「コロナで露呈」となるのだろう。
これまで、表面的なつきあいや実質的な貢献を何もしてこなかった人にとっては、これもまさに「コロナで露呈」してしまった。
実際、コロナ自粛期間中に、今後の社内体制、サービスの提供方法、学ぶべきテクノロジーに関する情報収集など、自分事として、必死に考え、すぐにスタートを切った経営者がいたが、こうした行動に移れるかどうかも、それまでに培ってきた「考え方」のたまものだ。
一方、これまであまり自分で考えることなく、環境に乗っかってきた人には、こうした思考も行動も残念ながらできない。
同じく「コロナで露呈」だ。
若手はさらに大変だ。教えてくれる優しい上司は、もういない。マネジメントにおいても、完全に「コロナで露呈」してしまったのだ。
会社に来ない人たちをマネジメントする術を持つマネージャーなどほとんどいない。だから、どうやって成果を出していくのか、自分で考えなければならない。
一方、見方を変えれば、その分チャンスは大きくなる。これからの長いビジネス人生を考えれば、キャリアという視点からの内省も必要なのかもしれない。
2021年も、現在の状況が一変して良くなることは考えにくい。
中小企業には、すでに余力もなくなってきたところも少なくない。残された時間も多くない。
ビジネスを担う人たちは、少なくとも、この年末年始、約1週間のリフレッシュのなかで、考え方を変え、新たな環境に挑む決意をしなければならないのだろう。(猪口 真)
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