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コロナ禍で、就活生がすぐ見分けられる企業体質在宅比率に注目(1/3 ページ)

経済との両立を旗印としてコロナ無策の結果、経済まで立ちゆかなくなりそうな昨今。一方で就職活動をする学生は、年明けとともに正に就活本格化の正念場を迎えています。始めに一番悩むのが会社選びですが、コロナによって企業体質が見やすくなっていることがあります。

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著者プロフィール:増沢隆太(ますざわ・りゅうた)

株式会社RMロンドンパートナーズ代表取締役。キャリアとコミュニケーションの専門家として、芸能人や政治家の謝罪会見などをコミュニケーションや危機管理の視点で、テレビ、ラジオ、新聞等において解説している。大学や企業でのキャリア開発やコミュニケーション講座を全国で展開中。著書「謝罪の作法」他多数。


 面接練習や企業セミナーでよく学生がする質問に「御社の社風はどうですか?」があります。どんな答を期待しての質問でしょうか。

 考えてみてほしいのですが、これが「大学の学風はどうですか?」と聞かれて説明できますか? 文系と理系じゃだいぶ違うし、学部と院も違うし、キャンパスがあちこち離れた大学もあるし、何より自分は大学を代表するような学生ではないし、あくまで自分の周囲はこんな感じ……・全学生がキャンパスライフを楽しくエンジョイしたり、教授や男女学生+留学生も入り交じって楽しく語らうようなことができてるんでしょうか。

 学風なんてものは受験案内のパンフやWebの宣伝コピーだったり、良くて「早稲田はバンカラ、慶応はお坊ちゃま」って、偏差値だけでなく受験生の家計・所得も考えれば、そんな違いあるとは思えないような雑で、使い古されたイメージにすぎないのではないでしょうか。会社だって同じです。

 社風を聞くことがダメなのではありません。「社風は何か?」という質問に隠れている、自分にとって正しい企業選択かという、思考停止の丸投げ質問になりかねないことがダメなのです。会社員ならわかるでしょうが、「社風」なんてあやふやなものは、直属の上司や部・課、部長、課長が替われば180度かわってしまうようなものだと思いませんか。社風を聞いたからといって落とされることはないと思いますが、得るものも何もない質問だと思います。

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