日本映画製作者連盟(映連)は1月27日、2020年(令和2年)の映画興行収入を発表した。
新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた20年の国内興行収入は総額1432億円。現在の集計方法になった00年以降では最低で、過去最高だった19年(2611億円)の約半分(54.9%)となった。
特に落ち込みが大きかったのは洋画の340億円(前年比28.6%)。邦画は1092億円(前年比76.9%)だった。
作品別に見ると邦画は10月に公開された『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』の365.5億円(興行全体の25%/邦画収入の33.3%)が群を抜いている。洋画は19年12月公開の「スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け」が73.2億円(興行全体の5%)で1位だった。
関連記事
- 21年2月期:「鬼滅の刃」大ヒット、東宝が上方修正 緊急事態宣言の影響は「限定的」
東宝が「鬼滅の刃」のヒットを受け、2021年2月期通期の連結業績予想を上方修正。最終利益は140億円(前期比61.8%減)になる見通し。 - ジャーナリスト数土直志 激動のアニメビジネスを斬る:『鬼滅の刃』歴代興行収入1位、それでも止まらぬ映画業界「未曽有の危機」
『鬼滅の刃』が日本での映画興行収入歴代1位に。ただ、映画業界の危機的状況は続くと筆者は分析。コロナ禍が露見させた業界の課題とは。 - 映画「鬼滅の刃」興収300億円突破 歴代最速
アニメーション映画「劇場版『鬼滅(きめつ)の刃(やいば)』無限列車編」の13日までの国内の興行収入が302.9億円となり、300億円を突破し、観客動員数は2253万人に達した。配給元の東宝などが14日、発表した。 - コロナ対策:全座席間に飛沫対策パーテーション イオンシネマの「実験劇場」がリニューアルオープン
イオンエンターテイメントは全座席間に飛沫対策のパーテーションを設置した映画館をリニューアルオープンする。安心して映画を鑑賞してもらうのが狙い。 - 漫画『呪術廻戦』が異例の売れ行き 40日で1000万部上乗せ、累計2500万部突破
週刊少年ジャンプの連載作がアニメ放送を機に人気爆発。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.