パチンコ・パチスロ機大手の「SANKYO」は2月8日、2021年3月期第3四半期(20年4月1日〜20年12月31日)の決算を発表した。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を受けて、大幅な減収減益となった。
売上高は410億円(前年同期比33.6%減)、営業利益は42億5300万円(同59.7%減)、純利益は41億400万円(同68.3%減)。売上高の内訳をみると、パチンコ機関連事業は370億円(同22%減)、パチスロ機関連事業は17億円(同82.2%減)だった。
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、遊技機市場は低迷。20年5月を底として回復傾向にあるものの、感染拡大以前の水準には戻っていない。ただ、パーラーの新機種購買意欲は高まりつつあり、20年10月〜12月の販売台数は改善傾向となっている。
SANKYOグループは新機種購買意欲を見込んで新機種を増やしているが、上半期は販売数を絞ったため、例年に比べてタイトル数が減少している(新規パチンコ機:5※リユース機を除く/新規パチスロ機:1)。同社の人気タイトルには「アクエリオン」「シンフォギア」シリーズなどがある。
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