プラスチックスプーンの有料化「賛成」が4割以上 その理由は?
「プラスチック資源循環促進法案」では、プラスチック製のスプーンやフォークの有料化が検討されているようだ。
3月9日、プラスチックごみの削減を目指す「プラスチック資源循環促進法案」が閣議決定された。法案では、コンビニなどで提供されるプラスチック製のスプーンやフォークの有料化が検討されているようだ。プラスチックスプーンやフォークの有料化について、人々はどのように考えているのか、NEXER(東京都豊島区)が運営するサービス、日本トレンドリサーチが調査を実施した。
プラスチック製のスプーンやフォークの有料化についてどう思うか尋ねたところ、49.3%が「賛成」、30.5%が「反対」と回答した。年代別に見ると、30代以下は41.4%、40代・50代は47.5%、60代以上は58.9%が「賛成」と答えた。年齢が上がるにつれ賛成派が多くなる結果となった。
賛成と回答した人からは「コンビニで、いつも付いてくるけれど捨ててしまう。環境に悪いしもったいなく感じていました。これを機会に止めて、有料で本当に必要な人が使えばいいことです」(50代・女性)、「レジ袋もそうですが、慣れれば当たり前になります。資源保護のためにもいいのでは」(40代・男性)、「必要がなくてもついついもらってしまうという行為を防げるので」(40代・男性)といった声が挙がった。
一方反対の意見としては「車の中や仕事場で食べる時に常に携帯していなければいけないのは不便」(50代・女性)、「なくすなら分かるが、有料なのが気にいらない」(60代・男性)、「必要がなければ辞退すればよい。その時はポイントをつけるとか。現状で有料化すれば、それは値上げである」(70代・女性)などがあった。
「プラスチックごみを減らすなら、まずはこれを実施するべき」と思うことについて尋ねた。その結果「海外のように、野菜を袋に入れないでそのまま陳列すればいいと思う。消費者も必要な分だけ買えるし、供給者も袋詰めする手間を省ける」(20代・女性)、「プラスチック製品を使っていない商品は消費税を0%にするなど目に見えるお得感がないと意識は変わらない」(40代・男性)、「お総菜のプラスチック容器をリサイクルしやすい紙製にするか、容器持参を認めるか」(40代・女性)、「シャンプーのボトル。もっと詰め替え用が安くなればみんなそっちを買うと思う」(50代・女性)という意見が挙がった。
調査は3月15〜16日、840人の男女を対象に実施した。
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