大手菓子メーカーのブルボンが3月29日、同社の新潟県・柏崎工場で生産する不織布マスクの一般販売を開始した。新型コロナウイルス感染症拡大が長期化していることに鑑みた試み、社会貢献活動。同社は20年11月からマスクの安定確保のため自社製造を行っている。
製造にあたっては日本製の素材を使用。50枚入りの2箱で価格は3300円(税込・送料無料)。サイズは17.5センチ×9センチで、花粉・ウイルス飛沫等を99%カットするフィルター(一般財団法人カケンテストセンター測定)を採用している。注文はブルボンオンラインショップで受け付ける。
ブルボンは1924年創業。もともと新潟県の柏崎で和菓子屋を営んでいた創業者の吉田吉造(よしだ きちぞう)氏が、1923年の関東大震災により菓子供給がストップした窮状を見て、地方での量産工場による菓子作りを決意したのがきっかけで、「社会貢献」を会社の精神として引き継いでいるという。
関連記事
- ユニ・チャームが日本製「N95マスク」を生産 2021年春に発売
医療従事者向けに数量限定。 - アイリスオーヤマ、医療用N95マスクを国内生産 10億円を投じ月1万枚を生産
アイリスオーヤマは、家庭用マスクに加え、医療用のN95マスクを国内で生産すると発表。また、茨城県のつくば工場敷地内に倉庫を増設し、有事の際に安定供給できるサプライチェーンの構築を目指す。 - トンボ鉛筆がマスクを発売 「新しい価値を創出したい」
2020年11月に立ち上げたファッションブランド「MONO×MIDDLA」から発売する。 - シャープ、マスクの生産枚数が累計2億枚に到達 参入から約1年で
シャープはコロナ禍をきっかけにマスク製造に参入した。3月25日時点で生産枚数が累計2億枚に到達した。 - 「マスク狂騒曲」が教える商魂たくましい調達能力 「買い占め・転売問題」から考える中国ビジネスのリスク
今回の感染拡大はさまざまな問題を引き起こしているが、その1つにマスクなどに見られる買い占め・品薄状態が挙げられる。商品がまだ欠品していなかったころ、すでに一部の中国人は今回の事態を見越して、買い占めていた。マスクの買い占め、行列の光景をテーマに、中国との付き合い方を考えていく。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.