朝日酒造は4月2日、日本酒の人気銘柄「久保田」より初となるスパークリング商品「久保田 スパークリング」を発表した。メインターゲットは、発泡性アルコールを好む20〜30代で、希望小売価格は1320円(500ミリリットル)。4月19日より出荷する。
「久保田 スパークリング」は、きめ細かな泡立ちとマスカットのような香りが特徴。ベースの純米酒の味わいを引き出すため、アルコール分は12度と一般的なスパークリングワインと同程度にした。
デザインは、細身のボトルでスタイリッシュさを、シャンパンゴールドを基調としたラベルで華やかさを表現。手書き調のロゴでカジュアル感を演出している。
朝日酒造によると、国内でのスパークリングワインの販売数量は年々増加しており、家飲み需要が拡大する状況で、在宅中のリフレッシュとして発泡性飲料を求める傾向もあるという。「本格的な味わいのスパークリング清酒を手頃な価格で楽しめる商品としても打ち出す」としている。
久保田は1985年に誕生。創業時の屋号「久保田屋」を冠した同社を象徴する銘柄で、淡麗辛口という日本酒の新たな方向性を確立。業界でも大きな注目を集めた。
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