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PCR検査関連会社、前年比68.2%増 新規参入で競争激化か:有力市場を狙って
東京商工リサーチは、PCRなど遺伝子検査を展開する関連企業について調査した。その結果……。
東京商工リサーチ(東京都千代田区)は、PCRなど遺伝子検査を展開する関連企業について調査した。その結果、「PCR検査」「抗原検査」「遺伝子検査」などを展開する検査関連会社は、2021年3月末現在で138社にのぼることが分かった。1年前と比較すると56社(68.2%増)増えている。
約390万社を対象にした東京商工リサーチの企業データベースによると、検査関連会社数は、コロナ禍前の2020年3月までは約80社で推移していた。その大半は医療やダイエット、臨床分析など「遺伝子検査」や「DNA検査」が中心で、「PCR検査」の企業情報は確認されなかったという。
しかし、20年9月には101社、21年3月には138社に急増。そのうち、「PCR検査」は20年9月に8社、21年3月には21社に及んだ。検査関連会社138社のうち、2000年以前の設立は20社(構成比14.4%)だった一方、20年は20社(同14.4%)、21年も3カ月で10社(同7.2%)設立と、全体の21.7%がコロナ禍をきっかけに新設されている。
ゴールデンウィーク中には都内や大阪のPCR検査場に行列ができるなど、検査関連サービスの需要は伸び続けている。コロナ禍収束までは有力市場を狙って検査関連会社の新規参入は続くとみられ、今後は競争激化が予想される。
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