ラジオを聞く頻度が10代〜20代で増加傾向 アプリやネット経由の配信が奏功:その他の世代の動向は?(2/2 ページ)
現在、ラジオ放送はどのように聞かれているのだろうか? 直近1年間で、気になる動きがあったようだ。調査の結果は?
受信機器は?
受信機器は「カーステレオ、カーナビ」が4割、「スマートフォン」「ラジカセ、CDラジオ」がそれぞれ2割強、「パソコン」が2割弱いた。なお、「スマートフォン」は10〜30代で1位だった。
放送を聞く頻度については、「ほとんど毎日」と答えた人が聴取者の28.2%、週4〜5回以上聞く人は約46%に及び、ラジオを聞くことが習慣化していることが分かった。聴取場面は「トークを聞く」「音楽を聞く」「ニュース・天気予報を聞く」が各5割前後だった。
男性は「ニュース・天気予報を聞く」「スポーツ中継を聞く」、女性10代〜20代では「暇つぶし」、女性60・70代では「家事をしながら」の比率が高くなるなど、性別や年代によって聞く目的は分かれた。
全体の5割を占める地上波ラジオ放送聴取者のうち、「タイムフリー・聞き逃し機能などで放送後に聞く」と答えたのは2割で、2018年調査より増加していた。インターネット経由ではあとから簡単に再生できる。そのため、インターネット経由の聴取傾向が高くなるにつれ、放送後に聞く人の割合も増加したとみられる。
テレビ番組やYouTubeなど目を使うコンテンツサービスが普及しきった今、仕事や家事をしながら聞く「ながら聞き」のニーズが増えている。今後は「耳の可処分時間」を巡り、音声コンテンツ市場がさらに拡大すると言われている。
一方で今回の調査では、3割弱の人が「ラジオは聞きたいと思わない」と答えていて、18年より増加した。特に10〜30代では各40%台と若年層で高い傾向がある。聞く頻度の増えた若者がいる一方で、「若者のラジオ離れ」も進んでいる。ラジオ放送各局は、こうした新しいトレンドを踏まえた対策が求められている。
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