ニュース
鬼滅効果! アニプレックス純利益2倍に 21年3月期:来期は慎重
アニプレックスの2021年3月期の純利益は、前期比約2倍の369億3600万円。アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のヒットが寄与した。
ソニーグループ傘下のアニプレックスが7月5日、官報に掲載した決算公告によると、2021年3月期(20年4月〜21年3月)の売上高が前期比36.6%増の2062億2200万円、営業利益が同81.9%増の534億5300万円、純利益が約2倍の369億3600万円と増収増益だった。アニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』のヒットが寄与した。
アニプレックスは、ソニー・ミュージックエンタテインメントの完全子会社で、主にアニメなどの映像、音楽作品、モバイルゲームなどを手掛けている。
ソニーグループが4月に公開した決算説明資料によると、鬼滅の刃のヒットに加え、「Fate/Grand Order」「ディズニー ツイステッドワンダーランド」などモバイルゲームも増収に貢献した。「(アニプレックスが担う)映像メディア・プラットフォームからの利益貢献は、前年度(20年3月期)から大幅に増加し、音楽分野全体の営業利益の3割弱を占めている」という。
22年3月期の見通しについて、ソニーグループは「鬼滅の刃は大ヒットだったので、(同水準の貢献が)続くということはなく、モバイルゲームの好調も減速するとみている」と慎重な姿勢を示している(4月の決算説明会での質疑応答より)
関連記事
- 動画配信ランキング、「全裸監督」や「鬼滅の刃」を抑え、連続1位の作品は?
デジタルマーケティングなどを手掛けるGEM Partners(東京都港区)は7月2日、「定額制動画配信タイトルの視聴者数ランキング(6月19〜25日)」を発表した。 - USJ、鬼滅の刃とコラボ “水の呼吸”など全身で体感 「大人から子どもまで」来場見込む
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンが、アニメ「鬼滅の刃」と初めてコラボレーション。9月17日から期間限定で、鬼滅の刃の世界をアトラクションで再現する。 - 最高益1兆円のソニーにも、忍び寄る半導体不足の影 インテル“再参入”で状況は変わるか
純利益が1兆円を突破したソニー。PS5が好調だが、半導体不足が影を落としそうだ。最先端の半導体生産は台湾TSMCの独壇場。世界中のハイテク企業が頼らざるを得ない状況だ。インテルがファウンダリに復帰することで、状況は変わるのか。 - PS5が発売 横行する転売屋に対するソニーの戦略とは?
新型ゲーム機「プレイステーション5(PS5)」が11月12日に発売する。横行する転売に対して、ソニーは増産体制を構築しようとしているものの……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.