東急、旧定期券うりばをシェアオフィスに 駅の空きスペース活用で機能拡充を図る:「電車とバスの博物館」でも展開
東急は7月12日、武蔵小杉駅と長津田駅の旧定期券うりばを活用した個人向けシェアオフィスの暫定活用を開始する。
東急は7月12日、武蔵小杉駅(神奈川県川崎市)と長津田駅(横浜市)の旧定期券うりばを活用した個人向けシェアオフィスの運用を開始する。また、8月1日から「電車とバスの博物館B棟」(川崎市、20年2月末より休館中)でも、シェアオフィスの提供を始める。期間はいずれも1年間を予定する。
このサービスは、オフィスデザインや家具のサブスクリプションを行うsubsclife(サブスクライフ、東京都渋谷区)や、三井物産グループのMoon Creative Lab(東京都港区)が運営するテレワークプレイス提供サービス「Suup」と協業。オフィス家具の購入やシステム開発などの初期費用を抑え、無人運営とすることで人件費などを削減。旧定期券うりばのシェアオフィスは15分100円、電車とバスの博物館は1時間200円と、利用しやすい価格設定とした。
また環境に配慮した建材や、池上駅や戸越銀座駅で使用していた廃材を再利用する「えきもく」の活用など、環境負荷低減の取り組みも実施している。
旧定期券うりばシェアオフィスの営業時間は、午前7時から午後8時まで。座席数は武蔵小杉駅は5席、長津田駅は9席。Wi-Fiやコンセントを用意した。
電車とバスの博物館のシェアオフィスは午前9時半から午後5時まで。座席数は30席。「大人がワクワクするアミューズメントシェアオフィス」をコンセプトとし、電車の客席や飛行機の操縦席でデスクワークができる。外で働いているような開放感を味わえるアウトドア仕様エリアも用意した。
同社は今後、駅施設などの空きスペースを活用し、駅の機能拡充について検討を進めるとしている。
フレキシブルオフィス市場は拡大し、ザイマックス総研の研究調査によると、東京の拠点数は2019年は436件だが、21年には開業予定含め762件と急速に伸びている。4回目の緊急事態宣言も発出され、コロナ禍の終わりが見えない中でシェアオフィスの需要はどこまで伸びるか、注視される。
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