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「高卒、3カ月未満で離職」企業36.8% 新卒担当者に聞く:採用しない理由
2021年入社の高卒人材の中で、すでに離職した人はどのくらいいるのだろうか。新卒担当者に聞いたところ……。
2021年入社の高卒人材の中で、すでに離職した人はどのくらいいるのだろうか。新卒担当者に聞いたところ「いる」と答えたのは36.9%、「いない」は60.0%であることが、高校採用支援などを行うジンジブ(大阪市)の調査で分かった。
高卒人材を採用した企業の約4割が入社3カ月未満で離職者が出ていることについて、ジンジブは「新型コロナウイルス感染拡大の影響で就職活動スケジュールの短縮や志望職種を変更、職場見学に参加できないまま入社するなど、コロナ禍で制限された環境の中での就職活動による、入社後のミスマッチが起きたのではないか」としている。
22年卒の高卒の求人募集人数を「増やす、変わらない、新たに始める」と答えた企業(75.9%)に、その理由を聞いたところ「人材不足のため」(64.8%)がトップ。次いで「コロナ禍が収束すると見通すため」(32.1%)、「昨年採用に成功した、良い人材が採用できたため」(18.2%)、「高卒人材への需要が高まったため」(17.0%)と続いた。
一方、募集人数を「減らす、採用を止める」と答えた企業(20.7%)に、その理由を尋ねると「コロナ禍の収束の見通しが立たないため」(67.4%)、「コロナ禍により経営状況が悪化したため」(43.5%)、「高卒人材への需要が減ったため」(13.0%)、「昨年採用で充足したため」(8.7%)という結果に。
インターネットを使った調査で、新卒採用担当者496人が回答した。調査期間は6月14〜16日。
【訂正:2021年7月13日午後5時55分 初出のタイトルに誤りがありましたので、修正しました。お詫びして、訂正いたします。】
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