ニュース
「勤務先はブラック企業」3人に1人 ブラック企業の定義は?:強制的にタイムカード(2/2 ページ)
自身の勤務先がブラック企業だと思っている人は、どのくらいいるのだろうか。20〜40代のビジネスパーソンに聞いた。
ブラック企業の定義
ブラック企業の定義を尋ねたところ、「サービス残業」(36.9%)と答えた人が最も多かった。次いで「ハラスメント」(17.2%)、「長時間労働」(15.8%)、「残業が多い」(13.7%)という結果に。残業代が支払われないことを否定する意見と、残業自体を否定する意見が目立った。
ブラック企業の定義をカテゴリー別に見て、「労働時間」を挙げた人からは「残業代は30分ごとに出るが、強制的に29分でタイムカードを切らされる」「上司から『サービス残業ではなく、思いやり残業だと思って仕事しろ』と言われた」といった声があった。「ハラスメント」と答えた人からは、「昇格制度について質問をすると、昇格には『上に媚びること』と言われた」「社内全体会議の司会進行には、必ず若手女性社員がアサインされる」などの意見があった。
インターネットを使った調査で、20〜49歳のビジネスパーソン516人が回答した。調査期間は6月1〜8日まで。
関連記事
- 小山田圭吾炎上騒動に学ぶ、企業担当者が「ブラック著名人」とのコラボを避ける方法
東京オリンピック開会式の作曲担当をしていた小山田圭吾氏が、辞任する意向を関係者に伝えたという。それにしても、大会組織委員会はなぜ小山田氏を起用したのか。過去をちょっと調べれば、同級生や障害者をいじめていたことが分かるはずなのに……。 - 「世界一勤勉」なのに、なぜ日本人の給与は低いのか
OECDの調査によると、日本人の平均年収は韓国人よりも低いという。なぜ日本人の給与は低いのか。筆者の窪田氏は「勤勉さと真面目さ」に原因があるのではないかとみている。どういう意味かというと……。 - 「安いニッポン」の本当の恐ろしさとは何か 「貧しくなること」ではない
新聞やテレビなどで「安いニッポン」に関するニュースが増えてきた。「このままでは日本は貧しくなる」といった指摘があるが、本当にそうなのか。筆者の窪田氏はちょっと違う見方をしていて……。 - 7割が「課長」になれない中で、5年後も食っていける人物
「いまの時代、7割は課長になれない」と言われているが、ビジネスパーソンはどのように対応すればいいのか。リクルートでフェローを務められ、その後、中学校の校長を務められた藤原和博さんに聞いた。 - こんなに頑張っているのに、なぜ日本だけGDPが回復しないのか
日本経済の復活がうかがえるような、データがなかなか出てこない。先進国と比べて、GDP増加率は低く、賃金も低い。多くのビジネスパーソンは懸命に働いているのに、なぜパッとしないのか。筆者の窪田氏は「日本社会のシステムがブラック企業化しているから」と見ていて……。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.