夏ボーナス平均支給額は81万円 「支給あり」が多い業界は?:約6万円減少
ライボが実施した「2021夏のボーナス実態調査」によると、今夏のボーナス支給について65.6%が「支給あり」と回答。ボーナス支給額は平均81.3万円で、昨年比で約6万円減少した。
キャリア調査機関の「Job総研」を運営するライボ(東京都渋谷区)が「2021夏のボーナス実態調査」を実施した。調査によると、今夏のボーナス支給について65.6%が「支給あり」と回答する中、昨年比で平均支給額は約6万円減少。その半数以上がコロナ禍の影響を受けていることが分かった。
今夏のボーナスについて、「支給あり」と回答した65.6%の内訳を見ると、メーカー勤務34.4%、IT関連企業15.0%と、他業界より「支給あり」の回答が目立つ結果になった。平均支給額は今夏が81.3万円、昨夏が87.2万円と、昨年比で約6万円減少している。
今夏のボーナス支給とコロナ禍の影響については、「大きく影響した」が27.5%、「少し影響した」が26.6%と、半数以上が少なからずコロナ禍の影響を受けていると回答した。また、今夏ボーナスの支給がなかった人のうち、65.8%は昨夏ボーナスの支給があったと回答。約7割が、2021年になってコロナ禍の影響でボーナスが支給廃止になったことが分かった。
全体を通して今夏ボーナス支給についての納得度は、「納得できる」が28.2%、「やや納得」が25.8%と、計54.0%が納得したと回答した。一方、「納得できない」は19.6%、「あまり納得できない」は26.4%で、計46.0%が納得できない結果となった。
回答者からは「ボーナス支給はありがたかったが、この先が不安」「コロナ禍でリストラはあったが、そのぶん残ったスタッフの給料、賞与は手厚くなった」「コロナの影響で夏ボーナスの支給廃止は仕方がない」などのコメントがあった。
ライボでは「コロナ禍の影響に対するコメントも多かったことから、ボーナス支給の有無にかかわらず納得度が過半数を上回ったのでは」としている。
調査は、7月9〜16日にインターネット上で実施。1年以内〜10年以上勤務、かつ20〜1000人以上規模の企業に所属している全国20〜69歳の男女418人を対象とした。
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