調査リポート
「フルリモート」と「フル出社」、新入社員が“3年以内に辞めたい”と思う割合が高いのは?:会社への帰属意識にも差が(2/2 ページ)
人材大手のマイナビが2021年卒の新入社員を対象とした意識調査を実施した。
フルリモート勤務者は帰属意識が低い
「会社・組織の一員であると意識することはあるか」との質問に「とても強く意識している」「意識している」と回答した割合は、調査時点でフルリモート勤務者が58.9%、在宅勤務ありが71.0%、フル出社が67.7%だった。フルリモート勤務者は、全体の68.1%に比べ低くなった。
一方、フルリモート勤務者で「3年以内に退職予定」と回答した割合は全体(28.3%)の約2分の1となる14.7%で、早期退職意向は低い結果となった。
「オンラインの打ち合わせ」と「対面の打ち合わせ」のどちらが気軽かを聞いたところ、全体では「対面」が50.9%、「オンライン」が19.3%、「どちらでもいい」が29.9%だった。
勤務形態別では、フルリモート勤務者の44.1%が「オンライン打ち合わせ」と回答したのに対し、在宅勤務ありは45.9%、フル出社は53.2%が「対面での打ち合わせ」と回答した。在宅頻度が高いほど、オンラインでの打ち合わせを希望する割合は高くなる傾向が見られる。
上司や先輩とのコミュニケーションに関しては、メールやチャットなどのテキストツールよりも対面での対話を好んでいる一方、有給休暇申請だけはテキストツールでのコミュニケーションを希望している傾向がみられた。
マイナビ転職編集長の荻田泰夫氏は、「新入社員の定着には、相談や慣れない業務の指示は対話で進め、ある程度固定化した指示や報告はテキストツールを利用するなど、状況に応じて適切な方法で、密なコミュニケーションを心掛けていくことが大切」とコメントした。
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