ぐるなび、ライブカメラで混雑状況が分かる実証実験 飲食店への送客拡大狙う:画像をAIが解析
ぐるなび(東京都千代田区)は、商業施設の飲食エリアをAIカメラで可視化する「飲食店LIVEカメラ」の実証実験を開始すると発表した。隣席との間隔や店内のスペースが広く、ゆったりしているお店を選びたいというニーズに対応する。
ぐるなび(東京都千代田区)は、商業施設の飲食エリアをAIカメラで可視化する「飲食店LIVEカメラ」の実証実験を開始すると発表した。対象はピエリ守山(滋賀県守山市)2階の飲食店12店舗。期間は8月3日〜9月30日。
飲食エリアに設置されたカメラが撮影した画像をAIが解析し、人物を自動的に匿名化。館内のサイネージに1分おきに画像を表示し、飲食エリアの混雑状況をリアルタイムで発信する。
アイドルタイムではサイネージ上に各飲食店のタイムサービスクーポンを表示し、利用者がQRコードを読み取ってクーポンを取得できるようにする。サイネージとAIカメラを活用し、安全に外食できる環境を発信することで、飲食店への送客拡大を狙う。
また、8月4日からは広島市流川・薬研堀・八丁堀・紙屋町の全飲食店を対象に、同様の技術を使った「ひろしま飲食店店内カメラ」の本格運用を開始する。ぐるなびが広島県生活衛生同業組合連合会から受託し、広島観光連盟の「デジタル技術等を活用した観光地スマート化推進事業」の一環として実施する。
同施策では特設サイト上に1分おきに画像を更新しながら、店内状況をリアルタイムに発信。ユーザーはマップを見ながら混雑を避けた店舗選びが可能となる。「席キープ機能」で予約リクエストを送信すると、席の確保ができた場合、15分間希望人数分の席をキープできるようにする。
ぐるなびが2021年6月に実施した調査によると、外食してもよいと思う条件について、8割が「隣席との間隔や店内のスペースが広く、ゆったりしているお店」、7割が「来店客が少ないお店」を挙げた。コロナ禍で混雑を避けた店選びの意識が高まっていることから、同社は「本実証実験の結果をもとに今後は全国の商業施設でのサービス展開を検討していく」としている。
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