企業が「SDGs」に取り組むと、志望度の上がる学生が約7割 新卒向け調査:学情が調査(2/2 ページ)
学情は23年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に、SDGsに関する調査を行った。SDGsの認知率、就職活動で企業の取り組みを意識するのか聞いた。
就職活動で、企業の「SDGs」に関する取り組みは意識するのか
学生に対し、就職活動において企業のSDGsに関する取り組みは意識するか聞いたところ、「意識する」「どちらかと言えば意識する」は57.6%だった。さらに、企業がSDGsに取り組んでいることで志望度が上がるか聞いたところ、「志望度が上がる」と答えた学生は34.9%、「どちらかと言えば志望度が上がる」は39.0%で、合わせて73.9%が志望度が上がると答えた。
学生からは志望度が上がる理由として、「社会貢献性の高い仕事をしたい」「社会貢献と利益の追求を両立している企業は、就職先として魅力を感じる」「SDGsに取り組んでいない企業は、今後成長を続けていくことが難しいと思う」といった声が挙がった。
20代社会人に対して、転職活動時に企業が「SDGs」に取り組んでいることを知ると志望度にどのような影響が出るか聞いた。すると、「志望度が上がる」「どちらかと言えば志望度が上がる」と答えた人は51.3%だった。「志望度が上がるか」においても、23年卒学生の方が22.6ポイントも上回った。
帝国データバンクによる21年6月の調査では、全国2万3737社にSDGsへの理解や取り組みについて聞いたところ、「意味および重要性を理解し、取り組んでいる」企業は14.3%、「SDGsに積極的」な企業は39.7%だった。一方、SDGsに取り組んでいない企業は50.5%と半数を超えているという。学生に選ばれる企業となるためには、今後はSDGsへの取り組みも重要視される。
学情の調査は、新卒採用サイト「あさがくナビ2023」へのサイト来訪者を対象に、インターネット上で実施した。期間は21年6月25日〜7月29日、有効回答数は936人。
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