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「MANGA Plus」は日本の切り札になるのか? 「少年ジャンプ+」編集部の挑戦:ジャーナリスト数土直志 激動のアニメビジネスを斬る(2/5 ページ)
日本の漫画ビジネスを巡る状況が、大きく変わろうとしている。一つは作品をデジタルで届ける流通・販売の変化、もう一つは世界で日本漫画が読まれるグローバル化だ。詳しく見てみると……。
デジタル流通の仕組みが弱い
しかし明るい話ばかりだけではない。海外で日本漫画の人気は高いが、漫画ファンに十分作品が届いていないとの指摘は多い。アニメであれば、Netflixや日本アニメ配信のクランチロールなどが、日本での放送とほぼ同時に世界配信を開始する。漫画はそうしたデジタル流通の仕組みが弱い。
これが海外で日本漫画のデジタル海賊版が盛んな理由にもなっている。さら韓国から漫画・コミック市場に対するグローバルの大きな潮流が起きている。WEBTOON(ウェブトゥーン)と呼ばれるコミック配信プラットフォームである。当初よりデジタル向けに創作された作品の多くは、日本漫画のような横に見開くのでなく、スマホをタテにスクロールして読む。「タテヨミマンガ」と呼ばれている。
基本無料、追加料金で未公開のエピソードを読めるといったデジタルならではの仕組みで、韓国はもとより、アジア、欧州、北米でも支持を集めつつある。日本漫画より先に広がるタテヨミ漫画の潮流に、日本はどう対抗すべきか問われている。
海外で起きているさまざまな変化の中で、新たな挑戦と注目されるが集英社・少年ジャンプ編集部の「MANGA Plus by SHUEISHA」だ。
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