将棋盤の会社が「樽型サウナ」発売 国産ヒノキで地産地消に貢献:BURROW
碁盤や将棋盤を生産する茨城木工は9月10日、小屋とサウナを手掛けるブランド「BURROW(バロウ)」を立ち上げたと発表した。
碁盤や将棋盤を生産する茨城木工(茨城県神栖市)は9月10日、小屋とサウナを手掛けるブランド「BURROW(バロウ)」を立ち上げたと発表した。第1弾として、屋内外でサウナとして使える樽型の小屋を発売した。コロナ禍で生活や価値観が変化する中、自然をより身近に感じられる新しいスタイルの小さな家“タイニーハウス”として訴求する。
碁盤や将棋盤の国内シェア8割を誇る同社は、これまでその技術を応用し、さまざまな木材製品や、ウッドデッキなどの生産を行っていた。地元の茨城県産ヒノキだけでなく、国産材全般の地産地消を推進したいと考え、小屋の製造を開始した。
BURROWの第1弾となる樽型の「バレルサウナ」は、しょうゆの生産で使用する「しょうゆ樽」から着想を得た。サウナが好きな人が安心して長く使える「国産材を使ったメイドインジャパンのバレルサウナ」を目指し、総ヒノキ造りとした。
使用するヒノキは、茨城・栃木・福島の県境「八溝山」流域から取れる木材ブランド八溝材の「常陸檜」を使用。断熱材を挟む二重構造の総ヒノキ造りを標準仕様とした。
屋根となる外装部分には、高耐久木材「サーモウッド」を使用。サーモウッドは、防腐剤などの薬剤を使わず、天然木を熱と水のみで腐りにくく、かつ反りにくくした加熱処理木材。また、フィンランドのサウナでも使用されていて、温度差のある環境でも割れや反りの変化が少なく、メンテナンスの頻度を少なくできるという。
BURROWのバレルサウナは、サウナだけではなく「小屋」としても活用可能とした。標準サイズは奥行き1500ミリ(最大人数3人)〜4000ミリ(同10人)の4種類。室内でくつろげるように奥行きを最大限に利用した設計とした。
また専門の鉄工所と協力し、バレルサウナの空間に合うオリジナルの薪ストーブを製作。ストーブ内の炎の揺れを楽しめるよう、一般的な薪ストーブよりも大きくのぞきやすいガラス窓を採用した。このほかに、より手軽にサウナを楽しめる電気ヒーターや樽型ヒノキ浴槽、ウッドデッキ、ベンチなどもオーダー可能とした。
施工・設置込みの価格とする予定だが、現時点では公開していない。また、同社は9月中に展示場と公式Webサイトを開設するとしている。
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