指輪型決済端末「EVERING」10月から一般販売 リング一つで生活できることを目指す
指輪型の決済端末「EVERING」が10月からついに一般販売開始となる。同製品に金融アプリと発行ソリューションを提供するタレスジャパンとの共同説明会で明らかにした。価格は1万9800円。EVERINGは、これまで先行予約のみで販売していたが、第1弾、第2弾ともに完売。一般販売が待たれていた。
指輪型の決済端末「EVERING」が10月からついに一般販売開始となる。同製品に金融アプリと発行ソリューションを提供するタレスジャパンとの共同説明会で明らかにした。価格は1万9800円。EVERINGは、これまで先行予約のみで販売していたが、第1弾、第2弾ともに完売。一般販売が待たれていた。
銀座の「Beauty Connection Ginz」のほか、10月からは表参道ヒルズ内でもアンテナショップを展開。六本木、代官山、梅田、六本松の蔦屋書店で特設ポップアップストアを設定するほか、11月からは渋谷および新宿マルイの「b8ta Tokyo」でも取り扱う。
EVERINGはVisaのタッチ決済に対応したスマートリング。クレジットカードの代わりに指輪を読み取り機にかざせば、決済が可能になる。スマホアプリからクレジットカードを使ってチャージするプリペイドカード型で、充電なども不要。ジルコニアセラミックを使用し、5気圧防水を備えている。
川田健CEOは、「先行販売をしたユーザーからは、こんな速く決済できると思っていなかった、1回使ったら止められないといった声があった」と反響を話した。これまで、サイフからクレジットカードを取り出してかざしたり、スマホを出して決済していたのが、指輪で決済ができるというのは大きな変化だという。
ただし決済だけの端末に終わらせるつもりはないようだ。NFCチップが内部に搭載されていることを生かして、指輪をスマートロックのキーにしたり、スタジアムなどのチケットを搭載したりと、EVERING1つで生活できる世界を目指す。
「レスイズスマートという価値観、新しい生活スタイルを現実化していくことが必要だ。家を出て鍵を閉めて、外に出て飲み物を買って……すべてリング1つで生活できることを実現する。スマホをポケットから出さなくていいんだ、という姿を見て、変革が起きていくだろう」(川田氏)
関連記事
- 指輪型のVisaタッチ決済端末「EVERING」 スマホなしで決済
Visaのタッチ決済に対応したスマートリング「EVERING」が登場。指輪型の端末で、サイフやクレジットカード、スマートフォンを取り出すことなく、Visaのタッチ決済で買い物が行える。 - 初回即日完売、Visaタッチ決済リング「EVERING」 7月1日に第2弾先行予約開始
リング型デバイスの開発を行うEVERING(東京都中央区)は7月1日より、Visaのタッチ決済対応のスマートリング「EVERING(エブリング)」の第2弾先行予約を数量限定で開始する。初回先行予約分3000個は、開始1日で完売した。9月に予定している一般販売を前に、いち早く利用できる。 - 知られざるVisaのタッチ決済王国、石川県珠洲市 普及のワケ
Visaが普及に力を入れるタッチ決済。この2年間で対応カード枚数は5倍の5100万枚に、コンビニでの決済取引件数は36倍に増加した。そんな中、「Visaのタッチ決済の人口当たりの件数が日本で最も多い」というのが、北陸地方に位置する石川県珠洲市だ。 - 交通系に乗り出すVisaのタッチ決済 Suicaへの優位性は?
タッチ決済を積極的に推進するVisaが、公共交通機関の決済にも乗り出した。7月29日に、茨城交通が運行する勝田・東海−東京線の高速バスで、タッチ決済の取り扱いを開始した。 - 3230万枚突破のVisaのタッチ決済 次のマイルストーンは東京オリンピック
Visaが推進する「タッチ決済」が普及のペースを上げている。対応するカードの国内発行枚数は9月末時点で3230枚を突破した。前年同月から2.3倍となる枚数だ。店舗側の対応端末数も前年同月から3.2倍に増加。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.