21年4月入社の新入社員、転職を検討している割合は?:達成感がない(2/2 ページ)
キャリアや就職・転職に関する研究や各種調査を行う機関「Job総研」を運営するライボは10月5日、「2021年新入社員実態調査」の結果を発表した。
職場におけるストレスは?
「現在勤務している職場でストレスを感じているか」を聞いたところ、「全くストレスを感じていない」が40.2%、「ほぼ感じていない」が13.9%で、全体の54.1%はストレスを感じていないと回答した。その一方で「非常に感じる」が16.7%、「やや感じる」が22.3%おり、全体の39%の人が何かしらのストレスを感じていることが明らかになった。
転職検討中の人と検討していない人で職場におけるストレスの割合を比較すると、「ストレスを強く感じている」割合は転職検討中の人が37.0%、検討していない人が4.3%と明らかな差異があった。また「全くストレスを感じていない」にもかかわらず、転職を検討している人が3割近く(29.6%)いることが分かった。
ストレスを感じている人にその原因をたずねたところ、1位は「給与が見合わない」(37.0%)、2位は「ハラスメントを受けている」(29.6%)で、以下「業務量過多」(22.2%)、「休息が足りない」(22.2%)が続いた。
現在勤務する職場での予定在籍期間については、全体の79.3%が3年以内と回答した。その内訳は「すでに転職活動中」が17.4%、「すぐにでも辞めたい」が20.3%、「1年未満」が14.5%、「3年未満」が21.7%。「5年未満」と答えた15.9%の人を含めると、全体の89.8%が5年以内の退職を検討しているという結果となった。
この調査は21年4月に入社した全国の社会人男女260人(20代/20人〜1000人以上規模の会社に所属)を対象に、9月17〜24日にインターネットで実施した。
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