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NTT東西とDNP、新会社「NTT EDX」設立 電子教科書などの配信プラットフォーム構築へ
NTT東日本、NTT西日本、大日本印刷の3社が、電子教科書の配信事業などを手掛ける新会社「NTT EDX」を設立すると発表した。コンテンツを配信するプラットフォームを構築や、出版社や書店が行う業務の電子化・効率化を支援する。
NTT東日本、NTT西日本、大日本印刷(DNP)の3社は10月5日、電子教科書の配信事業などを手掛ける新会社「NTT EDX」(NTTエディックス、東京都千代田区)を同月8日に共同で設立すると発表した。コンテンツを配信するプラットフォームを構築することで教育現場のICT化を促進するとともに、出版社や書店が行う業務の電子化・効率化を支援する。
資本金は1.4億円で、3社が共同で出資。NTT東西がクラウド基盤の構築と地域の大学などへの営業を担当し、DNPは電子教科書の取り次ぎや流通支援サービスの構築、教員オリジナル教材の開発支援を手掛ける。
3社は、これまでもICTを活用した教育のデジタル化に向け協業を進めてきたものの「より高機能で、リーズナブルに、また早期に全国の高等教育機関へ広げていくためには、プラットフォームサービスとして提供することが必要と判断した」と新会社設立の意図を説明している。
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