結果が想定とは違うことも多い「発注先ガチャ」、外部発注時の不満ランキング1位は?
フロンティアは、外部に発注した際に不満や悩みを感じたことがある30〜50歳の非決裁者の会社員に「外部発注先に関する調査」を行った。外部に発注した仕事で感じる不満や悩みで最も多かったのは、「想定よりサービスや成果物の質が低い、手抜きと感じる」で38.9%だった。具体的なエピソードや最終的にその不満や悩みは解決されたかを聞いた。
ビジネスマッチングサービス「Ready Crew」を運営するフロンティア(東京都渋谷区)は、外部に発注した際に不満や悩みを感じたことがある30〜50歳の非決裁者の会社員に対し、「外部発注先に関する調査」を実施した。外部に発注した仕事で感じる不満や悩みで最も多かったのは、「想定よりサービスや成果物の質が低い、手抜きと感じる」で38.9%だった。
次いで「商談にたどり着かないと詳しい話ができない」と「上司の話と実務担当者の態度やスキルが全く異なる」が同24.1%であった。
具体的なエピソードを聞くと、「成果物が納期通りに収められなかった」「専門的なアドバイスがほしいのにもらえなかった」「担当者のレベル感がバラバラだった」などが聞かれた。
また、最終的に不満や悩みは解決されたか聞いたところ、「あまり解決されなかった」人が28.7%、「全く解決しなかった」人が4.6%だった。解決するために何らかのアクションはしたか聞くと、「はい」と答えた人が75.0%、「いいえ」が16.7%であった。
「はい」と答えた人に対し解決しなかった理由を聞いた。最も多かったのは「アクションに対しての反応が薄かった」で44.4%、次いで「そもそも要件を満たす実績が先方になかった」が37.0%、「実務担当者とコミュニケーションがうまくいかなかった」が33.3%だった。
「いいえ」と答えた人の解決しなかった理由で最も多かったのは、「実務担当者とコミュニケーションがうまくいかなかった」で33.2%、次いで「実務担当者と相性や価値観が合わなかった」「そもそも要件を満たす実績が先方になかった」「改善点について話し合う気にもなれなかった」「話が通じなかった、かわされた」が全て16.7%だった。
フロンティアは調査結果に対し「外部発注に関し各社が不満や悩みを抱えており、その多くが要件や実績に対する基準を満たしていなかったというミスマッチングやコミュニケーションコストであることが明らかとなった」と指摘。「人手不足や働き方の変化でアウトソーシングのニーズは高まることが予想される一方で、リモートでのやりとりもできるようになり、一次情報が得にくくなった。発注先選びは“ガチャ”のような要素をはらんでいるように見受けられる」とコメントした。
今回の調査は、外部に発注した際に不満や悩みを感じたことがある、非決裁者で30〜50歳の会社員を対象に、インターネットで行った。期間は21年9月21〜23日、有効回答数は108人。
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