六本木のギョーザ屋、「お手伝いで0円食べ飲み放題プラン」開始 人手不足を解消:実証実験
六本木のギョーザ屋は、人手不足の解消を目的としてお客に営業を手伝ってもらうプランを発表した。手伝うことで2時間飲食が無料になるというものだ。緊急事態宣言解除に伴い、飲食店に人が戻りつつある一方、スタッフの不足が深刻化していることが背景にあるという。
「肉汁水餃子 餃包 六本木交差点」を運営するアールキューブ(東京都品川区)は、同店にて11月よりお客が店の手伝いをすることで飲食料が0円になるプランのモニター募集を開始した。人手不足を補う施策として実施する。
飲食店は、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によって長期の営業停止・時短営業を強いられてきた。東京都は10月25日、都の認証を受けた飲食店に対する要請を解除し、酒類の提供時間や営業時間の制限を撤廃した。
それに伴い、飲食店には客足が戻りつつある一方、飲食業界は急激な人手不足に陥っており、人材争奪戦が始まっているという。同店も「これから年末ピークを迎えるものの、十分に人員配置できない日が発生している。採用募集を出しても応募がない状況」と話した。
同社が打ち出した「お手伝いで0円食べ飲み放題プラン」はスタッフの人手不足を解消する手段だ。手伝い専用の立ち飲み席(1人限定)を用意し、テーブルの片付けや商品の提供、洗い物などの条件を満たせば、0円で食べ飲み放題(2時間制)を提供する。
11月はモニターを募集し、実証実験後に正式プラン化を目指す。11月2日より同店のファンクラブ会員に対しモニター募集を呼び掛けたところ、想定を超える応募が集まったという。
同店はこの取り組みについて「当社はこれまでに倒産の危機など様々なピンチを経験してきました。人手不足の危機も何度もあり、コロナ前にも売上増加に人員が追いつかないことは経験済みです。
そのときにも、常連さんに個人的にお手伝いをしていただくことがよくあり、当店の『ファンと共にお店をつくる』という社風が表れていました」と説明した。
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