普段「介護食」を準備している人でも、2割弱が「誤嚥」とは何かを知らない:キユーピーが調査(1/2 ページ)
キユーピーは、全国の男女を対象に「介護にまつわる意識調査」を実施した。「誤嚥」を知っているか聞いたところ、普段「介護食」を準備して飲み物にもとろみをつけている人の81.7%は「知っていて、意味も理解している」と答えた。
キユーピーは、全国の男女を対象に「介護にまつわる意識調査」を実施した。本調査は今回で6回目。飲み込んだ飲食物や唾液が誤って気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を知っているか聞いたところ、普段「介護食」を準備して飲み物にもとろみをつけている人の81.7%は「知っていて、意味も理解している」と答えた。
通常の食事を準備している人で、誤嚥を「知っていて、意味も理解している」と答えた人は67.1%と高く、誤嚥のリスクが低い層でも気にする人が多かった。一方で、介護食を準備して飲み物にとろみをつけている人でも、「知らなかった」と答えた人は2.9%、「言葉は聞いたことがあった」は15.4%と、2割弱の人は意味を理解しないままとろみづけをしていることが分かった。
とろみに使用する食品は?
普段飲み物にとろみをつけている人に、「とろみをつけるときに使用する食品」を尋ねた。通常の食事を準備している人では「片栗粉」が72.3%と最も多かったのに対し、介護食を準備している人では「介護用のとろみ調整食品」が59.6%と最も利用されていることが分かった。
また、普段食べ物にとろみをつけている人に「とろみをつけるときに使用する食品」を聞いた。片栗粉を使用している人は通常の食事の人で84.9%、介護食で50.4%と最も多かった。介護食の人は、次いで介護用のとろみ調整食品が41.2%だった。
通常の食事を準備している人は、片栗粉などのなじみある食材を使用し、家族の食事と一緒に作っているようだ。一方で介護食を準備している人は、介護用のとろみ調整食品を飲み物にも食事にも使用し、片栗粉も利用するなど、場面に合わせて使い分けていることが分かった。
関連記事
- レゴランドってそんなにひどいの? 家族を連れて行ってみた
「隣接する商業施設からテナントが撤退」「水筒の持ち込み禁止」などのニュースで注目を浴びているレゴランド。ネット上では酷評する声もあるが、実際はどうなのだろうか。記者が家族を連れて遊びに行ってみた。 - スシローとくら寿司 「価格帯」と「シャリ」から見えた戦略の“決定的”な違いとは
大手回転寿司チェーンのスシローとくら寿司。標準的な寿司の重さはほぼ一緒。しかし、価格とシャリの違いから戦略の違いが見えてきた。 - 「100円×3個=301円」問題でセブンが公式に謝罪 見習うべきは「イオン方式」か
「税込100円×3個=301円」問題で混乱が起きたセブン。お客が困惑した根本原因は事前告知が不足していたことだ。ただ、イオンが採用する価格表記を採用する道もあったかもしれない。 - 新成人が「欲しい車」ランキング 3位はフォルクスワーゲン、2位はBMW、1位は?
ソニー損保が新成人のカーライフ意識調査を実施。普通自動車運転免許の保有率や欲しい車が明らかに。どんな傾向があるのか。 - 「家なんて買わなければよかった」と思う瞬間ランキング 1位は「ローン返済が苦しいとき」、2位と3位は?
「家なんて買わなければよかった」と思う瞬間は? 経験者にアンケート調査を実施したところ、1位は「ローン返済が苦しいとき」だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.