採用担当者に聞く中途採用の動向 約半数が「拡大する予定」と回答:学情が調査
学情は、企業の採用担当者に「中途採用」に関するアンケートを行った。中途採用の計画について、50.7%が「拡大する予定」「どちらかと言うと拡大する予定」と答えた。その他、中途採用で実施したいフォローなどを聞いた。
20代専門転職サイトを運営する学情(東京都千代田区)は、企業の採用担当者を対象に、「中途採用」に関するアンケートを実施した。中途採用の計画について聞いたところ、50.7%が「拡大する予定」「どちらかと言うと拡大する予定」と答えた。
一方、「拡大しない予定」「どちらかと言うと拡大しない予定」の回答は13.8%にとどまり、「拡大する予定」が「拡大しない予定」の約3.6倍になった。
中途採用を拡大する理由を尋ねた。1位は「即戦力採用のため」(69.1%)、2位は「事業拡大のため」(59.7%)、3位は「新卒採用だけでは人材確保が難しいため」(46.8%)、4位は「多様な人材を採用するため」(37.4%)だった。「人材獲得競争が再スタートする前に優秀な人材を採用したい」「景気の回復を見据えて中途採用を拡大したい」といった声が聞かれた。
中途採用で入社する社員に入社前に実施している、もしくは実施したいフォローを聞いた。1位は「職場見学」(45.9%)、次いで2位は「入社後に上司や同僚となる現場の社員と話す機会」(42.6%)、3位は「役員と話す機会」33.7%だった。
「ミスマッチのない採用をするために、職場を見たり、上司や同僚、役員と話す機会を設けたりすることで社風を理解してもらいたいと考える採用担当者が多いようだ」と学情は分析した。また、20代の転職経験者を対象にしたアンケートでも、「転職活動の際にあると良かったと思う機会」で「職場見学」が上位に入り、実際に転職をした人が「欲しかった」と思うフォローと、企業が実施(実施したい含む)しているフォローが合致していることが分かった。
中途入社の社員に入社後に実施しているフォローを尋ねた。1位は「中途入社の社員を対象にした研修」(52.8%)、次いで2位は「1on1などのコミュニケーションの場の設定」(31.5%)、3位は「他部署の社員と交流できる機会の設定」(17.9%)だった。「特にない」の回答は27.7%にとどまり、7割以上の企業は何らかのフォローを実施していることが分かった。
今回の調査は、全国の企業採用担当者を対象に、インターネットで行った。期間は21年10月20〜25日、有効回答数は549人。
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