ニュース
漫才動画で集中力がアップする? キリンと吉本興業などの共同研究
キリン中央研究所が、笑うことで集中力とストレスが改善されるとした研究結果を発表した。吉本興業と近畿大学などと共同で実施した臨床研究で確認したという。同研究所などは研究結果を基に、新サービスの開発などにつなげる方針。
キリンの研究機関「キリン中央研究所」は11月24日、笑うことで集中力とストレスが改善されるとした研究結果を発表した。吉本興業と近畿大学などと共同で実施した臨床研究で確認したという。ユーモアや笑いは脳や心に良い影響があると古くから考えられていたが、科学的に検証されていなかった。同研究所などは研究結果を基に、新サービスの開発などにつなげる方針。
研究では静岡県浜松市在住の男女25人(40〜65歳)を対象に、漫才の動画と、笑いとは別ジャンルの動画を鑑賞してもらい、認知機能を確認するテストを行うとともに、脳血流や自律神経の変化、テスト中のストレス状態を調査した。
その結果、漫才動画を鑑賞した後では、集中力を要する課題の回答速度が改善。前頭葉で脳へ酸素や糖を送る脳血流量が約2.7倍増加し、唾液中のストレスマーカーの増加が約5分の1に減少するなど、認知機能やストレス反応が改善される可能性を見いだしたという。
キリンは「吉本興業などのエンターテインメント提供企業や自治体、大学・研究機関と連携しながら、新たなサービス開発や啓発活動を推進していく」としている。
関連記事
- JINS田中社長、バルミューダ株でインサイダー取引“疑惑” 専門家「立件されてもおかしくない」と苦言
JINS田中社長のバルミューダ株を巡るインサイダー取引“疑惑”に関し、金融商品取引法と会社法の専門家に見解を聞いた。 - 処分を受けたのはJINSの田中仁社長 インサイダー取引疑惑でバルミューダが明らかに
インサイダー取引の恐れがある株取引をしていたとして、バルミューダが社外取締役を処分した問題で、同社は11月19日、処分を受けたのがジンズホールディングスの田中仁社長であると明らかにした。田中社長は5月、バルミューダ株を購入したが、当時は同社のスマホ事業参入の発表前だった。 - バルミューダの役員、スマホ事業参入日にインサイダー取引か 寺尾社長も減給処分
バルミューダはインサイダー取引の可能性がある株取引をしたとして、社外役員に対し、役員報酬を全額返納(5カ月間)などの処分を下したと発表した。同役員は5月、同社のスマートフォン事業参入の発表日に、同社の株を買い付けていた。 - バルミューダ、新型スマホ「BALMUDA Phone」発表 芸術性ある「曲線」だけのデザイン
バルミューダが、同社初のスマートフォン「BALMUDA Phone」を正式発表した。価格は10万4800円で、カラーバリエーションはホワイトとブラックの2色。翌17日から全国のソフトバンク店舗と、バルミューダ公式オンラインストアで予約を始め、同26日に発売する。 - 経営層の75%「テレワークやめたい」 従業員のオフィス勤務希望は?
米スラックテクノロジーズがこのほど、経営層の75%がオフィスで週3〜5日働きたいと回答したとする調査結果を発表した。オフィス勤務を希望する従業員の割合は34%にとどまり、経営層と従業員間で、働き方を巡る意識のズレが明らかになっている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.