ふるさと納税の返礼品でほしいもの 3位「旅行クーポン」、2位「加工食品」、1位は?:JTBが1000人に全国調査
全国20歳以上の男女1030人を対象に、JTBが実施した「ふるさと納税と旅行に関する意識調査」で、ふるさと納税の返礼品で最も需要が高いのは「生鮮食品」ということが分かった。2位は「加工食品」、3位は「旅行クーポン」だった。
ふるさと納税の返礼品で最も需要が高いのは「生鮮食品」――全国20歳以上の男女1030人を対象にJTBが実施した「ふるさと納税と旅行に関する意識調査」で、こうした結果が分かった。2位は「加工食品」、3位は「旅行クーポン」だった。
「ふるさと納税の返礼品でもらいたいもの・寄付したいこと」で、「生鮮食品」(肉類・海鮮類・果物など)は75.1%と2位以下を大きく引き離した。加工食品(お菓子・調味料など)と旅行クーポン(ホテル・旅館の宿泊券や補助券など)は、それぞれ44.9%と34.5%だった。
ふるさと納税の利用は約3割
ふるさと納税を「利用したことがある・利用している」と回答した人は28.4%で、約4人に1人は利用経験があった。「利用したことがない」と回答した人は67.9%を占め、利用経験のない人のほうが、いまだ多数派であることが分かった。
その一方で、60.9%がふるさと納税を今後「利用したい」と回答。利用経験がない人でも、46.4%が今後「利用したい」と利用意向を示した。利用経験者は95.8%が今後も利用意向にあり、リピート意向率が非常に高い制度であることが浮き彫りとなった。
利用目的は「返礼品をもらえるから」が最多、6割超
ふるさと納税を利用している・してみたい理由で最も多かったのは、「返礼品がもらえてお得感があるから」(62.2%)だった。以下、「税金が控除されるから」(56.1%)、「ふるさと納税ならではの返礼品があったから」(39.9%)と続いた。また、「好きな地域、思い入れのある地域を応援したいから」(23.4%)、「出身地を応援したい、貢献したいから」(19.0%)と、ふるさと納税本来の趣旨を理解した理由も挙がった。
2020年度はふるさと納税の寄付額が過去最高の約6725億円にのぼり、前年度の約1.4倍と拡大した。返礼品や税額控除だけでなく、好きな地域や出身地を応援できるふるさと納税は、地方自治体の関係人口創出にもつながる。地方創生が課題となっている今、各地方自治体にとってふるさと納税は今後さらに重要な位置づけとなることが予想される。
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