学歴フィルター“疑惑”のメール誤送信、マイナビが「学歴による選別」を否定 「大東亜以下➈」の意味も明らかに:首都圏在住の1.6万人に誤送信(1/2 ページ)
就職支援サービス「マイナビ」の運営事務局が、学歴フィルター“疑惑”のメールを就職活動中の学生に送信していた問題で、運営元のマイナビが12月7日、「不要な誤解を与えた」として謝罪した。
就職支援サービス「マイナビ」の運営事務局が、学歴フィルター“疑惑”のメールを就職活動中の学生に送信していた問題で、運営元のマイナビが12月7日、「不要な誤解を与えた」として謝罪した。同社は、Twitterで物議を醸したメールが自社からの送信メールだったと認めた上で「メールの誤送信だった」と釈明し、再発防止に取り組むとした。ネット上などで指摘されている、学歴フィルターの存在は否定した。
誤送信は12月6日午前11時ごろ、2023年卒業予定の大学生向けのメールで発生。マイナビの登録時点でエージェントサービス「マイナビ新卒紹介」の利用を希望した、首都圏在住の1万6179人の大学生に、所属大学に関係なく「大東亜以下➈」というタイトルのメールを送信していた。
同社によると、担当者がメール送信と同時進行で進めていた、別業務のタイトルを誤って記載。本来であれば、送信前に複数人が確認する作業を担当者が怠っていたという。同社は「重く受け止め、今後はそのフローをより徹底し、再発防止に努める」としている。
「大東亜以下」の意味は「『大東亜帝国』とそれ以下の大学に通う学生」
Twitterでは、メールの「大東亜以下➈」が関東の私立大学群「大東亜帝国」(大東文化大学、東海大学、亜細亜大学、帝京大学、国士舘大学)を指し、マイナビ側が学生に学歴フィルターをかけていたのではないかと物議を醸した。
メールの文面の「大東亜以下➈」の意味について、同社は「学生の所属大学群と、面談に対応できるキャリアドバイザーの人数」と説明する。メールを誤送信した社員は、当時、同時進行で、各大学群ごとに、マイナビ新卒紹介経由で面談を希望する学生とキャリアドバイザーのスケジュール管理を担当していた。つまり「大東亜以下➈」は「『大東亜帝国』とそれ以下の大学に通う学生と面談できるキャリアドバイザーは9人」という意味だったわけだ。
「言い方は悪くなってしまうが、スケジュール管理の際に『大東亜帝国』とそれ以下の難易度の大学に通う学生を指す社内用語として、『大東亜以下』を使っていた。メールと全く関係のない、誤った件名でメールを送信してしまったことを深くお詫びする」(同社)
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