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ジンズHDの田中仁社長、バルミューダの社外取締役を辞任 インサイダー取引“疑惑”で「けじめをつけたい」(2/2 ページ)
バルミューダは、ジンズホールディングス(HD)の田中仁社長が、バルミューダの社外取締役を辞任したと発表した。田中社長は11月、バルミューダ株のインサイダー取引“疑惑”で処分を受けており「けじめをつけたい」としている。
田中社長、公式ブログでコメント発表
そうした中、田中社長は同日、自社の公式ブログを更新。一連の経緯を説明した上で「事前にバルミューダ社から社外役員向けの株式購入案内を受け、正式な手続きを経て、今年の5月に入り承認をもらった」と強調。「株式購入の承認メールは売買が可能となる前日に届いたが、私はそれを当日と勘違いしていた」と釈明した。
他方で「一部メディアではかなり極端な報道がなされ、多くの方々にご迷惑・ご心配をおかけすることになった。改めてあってはならない不注意だった」と陳謝。「新しい年を迎えるにあたり、年内に区切りをつけるべく、バルミューダ社を離れることにしたが、今後も同社のご発展を心から願っている」とした。
今後については「今より集中力を持って事に臨むべく、改めて襟を正してまいる」とし、ジンズHDの社長を続投する方針を示した。
田中社長は2019年3月にバルミューダの社外取締役に就任。同社の他、オイシックス・ラ・大地や日本通信の社外取締役も務めており、2社は取材に対し「社外取締役を辞任する予定はない」と明らかにしている。
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