小学生が憧れる職業 2位「YouTuber」、1位は?:女子人気が圧倒的
学研教育総合研究所の調査から、2021年の小学生が憧れる職業が明らかとなった。2位「YouTuberなどのネット配信者」を抑えた1位は?
いまの小学生は、どんな職業に憧れるのだろうか。全国の小学生に聞いたところ、1位は「パティシエ(ケーキ屋さん)」(7.7%)であることが、学研教育総合研究所(東京都品川区)の調査で分かった。2位は「YouTuberなどのネット配信者」(3.4%)、3位は「医師(歯医者含む)」(3.3%)だった。
1位の「パティシエ(ケーキ屋さん)」は2015年以降一貫して1位を独占している職業で、男女別で見ると男子は18位(1.0%)、女子は1位(14.3%)と、圧倒的に女子人気が高いことが分かる。
2020年度調査と比較すると「YouTuberなどのネット配信者」が4位(3.0%)から2位(3.4%)に。特に男子は全学年で5位以内に入っており、さらに男子全体ランキングでは「プロサッカー選手」と並んで1位となっている。
そのほか、20年は20位以内に入らなかった「エンジニア・プログラマー(機械・技術・IT系)」が、21年は13位(1.5%)にランクイン。学研教育総合研究所は「学校でのプログラミングを活用した授業や民間のプログラミング教室の普及などの影響を受け、職業としての関心が高まりつつあるのかもしれない」と分析している。
同じく20年は20位以内にランクインしなかった「その他スポーツ選手」も、東京五輪の影響からか15位「その他スポーツ選手」(1.3%)に登場している。
20年から順位を上げたのは、「医師(歯科医師含)」「看護師」。「医師(歯科医師含む)」は20年の5位(2.8%)から3位(3.3%)、「看護師」は20年の13位(1.8%)から7位(2.3%)となった。
「20年以降、新型コロナウイルス感染拡大のなかで懸命に治療にあたる医療従事者の様子がメディアを通じて届けられたことが、小学生の「将来つきたい職業」にも影響したのかもしれない」(学研教育総合研究所)
調査は8月27〜30日、インターネット上で実施。全国の小学生1200人が回答した。
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