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「企業の安定性を重視」学生の9割、「安定性」が高そうなところは?:社員の定着率(1/2 ページ)
学情は2023年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関する調査を実施した。その結果……。
学情は2023年3月卒業予定の大学生・大学院生を対象に、就職活動に関する調査を実施した。その結果、9割を超える学生が「企業の安定性」を重視していることが明らかになった。
就職活動において「企業の安定性」を重視するか
「就職活動において、「企業の安定性」を重視するか」と尋ねたところ、「重視する」と回答した学生は9割(重視する66.2%、どちらかと言えば重視する26.8%)を超えた。
「重視する」と回答した学生からは「長く働きたいので、安定性を重視している」「経営基盤が安定していれば、将来への投資もしやすく新規事業なども生まれやすいと思う」「不安定な環境だと、新型コロナウイルスの感染拡大などの非常事態の際に、倒産やリストラのリスクが高くなると思う」といった声が寄せられた。
一方で、「環境の変化が目まぐるしく、大企業でも安定していると言える企業は少ないと思う」「安定性はもちろん大事だと思うものの、変化が激しい時代なので、終身雇用を前提にするのはリスクだと思う」「転職を前提にはしていないが、どこに行っても通用するスキルを身に付けることが必要だと思う」と考える学生もいた。
学情は「2023年卒の学生は、就職活動を意識し始める前からコロナ禍で『生活様式』が一変するような、大きな『変化』を経験してきた。『安定性』は重視するものの、自身の生活の『安定』のためには企業にキャリアを委ねるのではなく、自分自身のスキルや能力を高める必要があると考えていると推察される」とコメントした。
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